TOPIC

INSTALLATION

hip-A主催 資料館をARTする
「see:saw 見る:見られる」
2012年 1月17日(日)〜22日(日)
@札幌資料館

会場内エントランスのシーリング 9:00〜19:00 17日〜22日
資料館ファサード外壁 18:00〜19:00 20日(金)〜22日(日)に変更になりました。
*屋外ファサードでの作品展開は悪天候等を理由に予告なく中止する事があります。あらかじめご了承ください。


毎年冬に開催される建築の保存・活用を目的としたアートプロジェクト「資料館をARTする」に参加します。今年は建築の様々な場所で、映像インスタレーションを展開しようと考えています。仕切られた空間ではなく、内部のエントランスの天井部分全体に作品を展開します。また、日没後からは、去年から始めた建築そのものをインスタレーション化するプロジェクションマッピングのプロジェクト、「トロンプ・ルイユ」の展開として、資料館ファサード全面に投影しようと考えています。
 作品の「see:saw」とは、見ること、見られることの同時性や、不確定性を軸に、人が人を査定する事の危うさをテーマにしています。めまぐるしく建築の表面に起こる錯視の現象によって、視覚的な認識を強く揺さぶり解体することで、私たちは世界の何を見、何を理解しているのか?を問いかけます。

昨年の「トロンプ・ルイユ」のデモの様子は、こちらでご覧頂けます
http://www.tetsushitomita.com/TrompeLoeil/index.html

STATEMENT
この作品は、「見る」ことそのものをテーマにしています。 私たちのふるまいは、私たちが何を見ているかの裏写しであると言えます。けれども、私たちは現代において「ふつう」の基準となっていた「お天道様」「世間様」に"見られている"感覚を失いつつあります。
 作品を見たとき、多くの視線に晒される容赦のない暴力性や、純真な子どもに見返された時のような、「私」が品定めされる感覚を覚えるかも知れません。しかし、しばらく鑑賞していると、こちらを覗いている目は、瞬きと同時にめまぐるしく入れ替わり、「私」がその中にいるような感覚が生まれてきます。この「見る」と、「見られる」が混然となったとき、その地平に何かが見えてくる気がするのです。
 「ふつう」とは、「私」抜きの世界ではありません。そして、私の中の「他者」が作り上げています。言い換えれば、誰しも「私」の中に「あなた」を抱えているのです。私を消去し、人を査定するような、一方的な「見る」監視社会では、全てを捉えることはできないのではないかと思うのです。逆に「見られる」ことで初めて世界が見えてくるのではないか。そのような意味で、「ふつう」という物差しは、「私」と「あなた」の狭間で、絶えず透明度を変え揺れ動くシーソーのようなものです。

詳細のPDFはこちらからご覧頂けます

Venue 会場
札幌資料館 
札幌市中央区大通西13丁目
TEL.011-251-0731
FAX.011-271-5921

http://www.s-shiryokan.jp/

主 催
hip-A
http://hip-a.com/

協 力
株式会社プリズム

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