「Make your own way↑」
T-shirts design for T-Shirts as Media 2012 Rock n' Arrow by CLUBKING


感慨深い仕事になりました。僕としては辞書っていうよりバイブルに近い?ZINEの先駆け、DICTIONARYを発行しているCLUBKINGのプロジェクトのためにTシャツをデザインしました。両手のシルエットで↑を作っているシンプルなポラのスナップを、フロントにプリントしてます。僕の中では大震災はもちろん収束してないし、これからの道「Arrow」は、与えられるものじゃなくって、今一度、自分たちが考え、語り、持続的、自律的に作っていかなきゃいけないなっていうメッセージを込めてます。悲しいことにあまり最近語られなくなったチャリティですが、僕としてはなるべく持続的なものに参加していきたいと思います。これからCLUBKINGのイベントや、オンラインでも販売などいろんなところでお目見えしてくと思いますのでよろしく。あわよくばポチッと買っちゃってください。ちなみに、DICTIONARY148の巻頭のほうででかなりおっきく紹介されてますが、なんとプロフィールでマーガレットハウエル氏と同列に見えちゃう感じでかなりドキドキです。



 さて、どれだけ思い入れがあるかってことなんですが、ここからは90年代の話になりますので、若い人はわかんないかもですが、僕がデザイン学生のころ、お金はないが定期がありました。よく大通で降りて今はなきパルコブックセンターで、アート・デザイン系の本を立ち読みしまくってました。時はスラッカーカルチャー華やかりしころ。写真ではボストン派って言葉を知る前に、ファッション誌でゴールディンやペリアン、イギリスはティルマンス、ゴールドスミスでは「悪ガキ」ダミアンハーストに出会ったって感じです。なんせグラフィック志望だったので。例にもれずクラブキッズ気取りで、テクノやハウス、クラブジャズなんかデカいヘッドフォンで聴いてました。そんな学生にありがたかったのが、DICTIONARYだったんです。当時もビームスに置いてあって、なんせ内容濃いのにタダ。憧れのかっこいい大人たちのインタビューが音楽、ファッション、アート、デザインごちゃ混ぜ盛りだくさんで、カタカナ横文字を想像しながらわかったような気になって読んだもんです。CD買うにもタワレコのフリーペーパーとコレと、スタジオボイスなんか見てシスコやバージン行って買ったりしてました。まあ要するに一地方都市に住んでる妄想膨らんだガキが、アートやデザインに入ってくきっかけを作ったZINEだったわけです。結局そんな流れでロンドン行っちゃうわけだし。
 第一号はなんと1988年。しょっぱなからUFOメンバーが執筆する完全にクラブカルチャーよりのものでした。今は全号がこちらで見れますんで是非。10号中盤あたりから90年代をリードする方達がバンバン出て来て楽しいです。
いや、しっかしほんと感慨深い。


http://www.clubking.com


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