メディアリテラシーをテーマにした作品。デバイスによって規定されるコミュニケーションのあり方を提示した。ウェブは世界に開かれている。それはおそらく正しいが、匿名性を利用したり、時間や距離を短縮させたり、自らの能力や知識以上の情報は人の手に余る。デジタルで簡易的に生成されるQRコードのイメージをタイルというリアルな物質に変換することによって、仮想空間で行われるコミュニケーションの危うさを意識させる。本質的にはそこには窓があるだけなのである。携帯電話で互いのコードを読み取る事によってのみ、開かれた窓の画像が表示される。

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