六花ファイル第3期収録作家作品展
「冨田哲司作品展」


4月1日(月)〜4月30日(火)
11:00ー17:30(LO17:00)
@六花亭福住店2階喫茶室



「記憶と記録についての三部作」
ロンドンのマーケットで、5ポンドで購入した匿名のフィルムをめぐる体験からスタートしたシリーズで、欧州での旅の記憶を基にした2作を新しく加えて構成します。いずれもイメージそのものを提示するのではなく、テキストとドローイングによって、写真の周辺を巡るような、記録と記憶に言及する作品です。




「かく」
 先日発表したオリジナルの原稿用紙に、自らドローイング、ペインティングを施した作品です。日本語の「かく」は、「書く」「描く」と表記するので発音に区別はないなと、なにげなく思いついて節操なく制作した作品群です。原稿用紙を絵画における支持体として考えてみると、文章を推敲しながら書くプロセスは、スケッチを描くようなものと捉える事ができます。「書く」ことはもっと自由で楽しくてもいいんじゃないかというシンプルな考えはありますが、支持体は絵画の自律性にどの程度関与するのかという問いを発するものでもあります。最近平面については、フレームへの興味から、支持体への興味に移ったと言えるかも知れません。そんなことを考えながら、イメージとテキストをいったりきたりで制作しました。

トミタ式原稿用紙は会場で販売しております。喫茶室2Fスタッフまでお問い合わせください。>詳細

 


「記憶の投影、または輪郭」
 記憶を探っていくうちに脳のある種のスイッチが入り、形を成し浮かび上がる感覚を表現したいなと思いました。既成の印刷物をトレースしたパーツによって成るモビールに照明をあて、拡大して投影される茫漠とした影を観ていただこうと思います。どちらにしろ個々のピースそのものよりも、偶然性、関係性そのものに焦点を当てています。記憶の曖昧さゆえの儚さを楽しんでいただけたらと思います。

 

変更は大いにもあり得ますが大筋ではこんな感じです。見た目は派手ではないですが、中身の濃い展示となりそうです。僕の前に展示していたjobin.氏にもインスパイアされました。もろもろセッティングをしていただいたキュレーターの日浦さん、ご協力頂く六花亭スタッフの皆様にも、ここで改めてお礼を言わせてください。ありがとうございます。

六花亭福住店


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