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Gallery Monma Presents


VIRTUAL HOUSE
「まぼろしのいえ」
川上りえ×冨田哲司
CONTEMPORARY ART EXHIBITION

■会期:2011.9.16(金)−9.29(木)  OPEN:11:00−19:00
会場:ギャラリー門馬 & ANNEX
■企画イベント: 9.16(金) 18:30− アーティストトーク
 終了後同会場でオープニングパーティー


「まぼろしのいえ」とは、帰るべき家ではありません。川上にとっての「家」は、逆説的に遍在する宇宙的な広がりを見出せる場として設定しています。鉄という人工的かつ地質的な表情を持つ素材によって、ミクロとマクロの相似性や、時間の拡大と縮小を意識した作品を展開します。遠い風景の変化を高台から俯瞰するような、ゆったりとした時間の流れを表現したいと思います。
 冨田は、日常を形作っているものごとから、イメージを拡げ、さまざまな表現手法、ベクトルから作品を制作していきます。言葉で表せない「虚と実」のはざま。すぐ近くにありながら掴めないもどかしさ。それを見つけた時の開かれたよろこびを表したいと考えています。
 テーマを共有し、それぞれの視点から捉え、互いに反応しながら表現を見出します。容易ではありませんが、反面一人では成し得ない「シェア–同居」の面白さがあります。
 コンテンポラリーアートにおいて、オリジナリティや、非日常性がさかんに語られますが、むしろ、アートはすでに日常の中にあり、それをいかに見出し開いていくか。その出発点は「家」なのではないかと思い至りました。アートを媒介として、想像力によって日常の捉え方が変化し、私たちを閉じ込めている「〜でなければならない」という価値の監獄が消え、多様性のなかでゆるやかに人が繋がっていく。そんな風通しのよい「場」になることを願っています。
 本展は昨年の札幌資料館での恊働制作を経て、ディスカッションを重ね、少しずつ準備を進めてきました。作品は全て本展のために制作したものです。開催にあたりギャラリー門馬オーナー、大井様のご協力をいただき、実現の運びとなりました。皆様のご高覧をいただければ幸いです。




参考作品(左から)/「 ILLOGICAL MOVEMENT」 川上 りえ/「bridbird」 冨田 哲司/「きれいはきたない、きたないはきれい Fair is foul,foul is fair」川上・冨田による恊働作品

 

 

■川上 りえ Rie Kawakami
彫刻家
千葉県出身。1989年 東京藝術大学大学院修了後、個展、グループ展を通して金属彫刻、インスタレーション、インタラクティブ・ワーク、サイトスペシフィック・アート等の制作発表を行なっている。2001年より石狩市、フリーマン基金、文化庁、の助成金を得て、ポーランド、アメリカや韓国での展覧会出品及びアーティスト・イン・レジデンス・プログラムに参加。札幌を中心に道内外で作家活動を展開。
http://riekawakami.net/

 

 

■冨田 哲司 Tetsushi Tomita
トランスメディアアーティスト
1977年札幌生まれ、札幌在住。札幌市立高等専門学校でグラフィックデザインを専攻。芸術工学士取得。2000年から1年間スカラーシップで渡英。ディプロマ取得。映像制作会社勤務後、写真、アニメーション、ペインティング、立体など複数の表現手法・媒体を用いて、舞台演出、空間インスタレーションなどの制作活動を行う。
http://tetsushitomita.com/

 

 

■16日(金)に本郷新記念札幌彫刻美術館学芸員の樋泉 綾子氏を招いてのアーティストトークの後、オープニングパーティーを本展会場にて開催します。詳細は下記のHPにて告知します。予定変更もございますので、お出かけの前に今一度ご確認下さい。なお、駐車場は数に限りがございます。公共交通機関でおいで下さい。
INFO http://tetsushitomita.com
お問合せ 19771119@tetsushitomita.com

■企画:ギャラリー門馬
ギャラリー門馬 & ANNEX
札幌市中央区旭ヶ丘2丁目3-38
地下鉄東西線円山公園駅からJR北海道バスのロープウェイ線
(円11 /円10)旭ヶ丘高校前下車
TEL:011-562-1055
http://www.g-monma.com/

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